ぎっくり腰(急性腰痛症)

ぎっくり腰は年末年始に多いようですが、これは年末に仕事量が多く疲れがたまっている上に忘年会も重って深夜まで及ぶ飲酒の機会も増えますし、お正月も食べ過ぎや飲み過ぎで体への余計な負担を強いられます。

そのために普段からの腰の弱いところが一気に吹き出て、欧米ではその昔から「魔女の一撃」とも呼ばれている急性腰痛症であるぎっくり腰の激痛に見舞われることになってしまうのです。

◆ ぎっくり腰を起こしやすい、ちょっとした姿勢

◇ 急に腰を伸ばした時

◇ 腰をひねろうとした時

◇ 下に落ちている物を取ろうとして、前かがみになった時

◇ 高いところの物を取ろうとして、体をそらした時

◇ 長時間座っていて、立ち上がろうとした時

例えば、「30年前から10回ほどぎっくり腰を繰り返しています」との訴えもあるくらい、繰り返すのがぎっくり腰の特徴です。

いくら姿勢に気をつけていても、ぎっくり腰の根本的な原因を取り除かないと、真の救済には至りません。

「痛くて、腰が曲がらない」、「立ち上がる時に、腰が痛くてしょうがない」、「電気が走るように、腰に痛みを感じる」、「同じ姿勢でいると、腰がつらくなる」と訴えられることがよくあります。

ぎっくり腰は、疲れている時ほど体はゆがみますから背骨にもゆがみが増して、普段の腰椎(腰の骨)のひずみが背骨全体のよじれに押し出されるように大きく腰椎がズレて急性腰痛症の激痛に襲われてしまうのです。

疲れているほど体のゆがみを増えて来ますから、患者さんには「背骨を一本のゴムひもと想像して戴くと、ゴムひもを捻って行くとゴムの塊が出来ますよね、このよじれの頂点が急性の腰痛を起こしている部位です」と、お話しております。

ぎっくり腰の主たる原因は、お腹の奥の背骨の前側(内側)に位置している大腰筋の拘縮と筋力低下により、特に上半身を支えることが困難になっているのを伴っています。

大腰筋は体を支えている役目を果たしている筋肉の中ではかなりのウェイトを占めているため、大腰筋の筋力低下により腰椎がゆがんでしまうのです。

腰痛予防として腹筋と背筋の筋力アップを推奨されていますが、腹筋(正しくは腹直筋)は体幹を前屈させる時に働く屈筋群ですから、この腰痛予防説は的を射た説ではありません。

逆に体を前屈する腹筋運動や体を反らす背筋運動を繰り返しているうちに、腰痛の原因となっている腰椎の歪みに刺激を与え続けることになり、かえって腰痛を悪化させてしまうことにもなりかねません。

ぎっくり腰になってしまった時のご自分でできる解決方法として、ぎっくり腰に見舞われた時には一番苦痛を感じない姿勢で安静にしておくのが肝心ですが、一つ試して戴きたいのは患部側の腹部をホカロン等を火傷をしないようにタオル等で包んで温めてみて下さい。

このように腰の痛みを感じている側の腹部を温めて横になっているうちに、軽度の急性腰痛症であれば大腰筋の緊張が緩んで腰が楽になる可能性があります。

けっして腰を温めてはいけませんし、入浴時も腰の部分を温めると患部の炎症を拡大させることになり入浴後に腰の痛みが増してしまうことになります。

同じく患部の腰や骨盤を矯正やマッサージは、かえって急性腰痛症を悪化させてしまうことになりますから、対症療法は施術者の学んだ知識を患者さんの生体に押し付けているにしか過ぎず真の救済には至りません。

上部頸椎の矯正は、大腰筋の緊張を緩和しぎっくり腰(急性腰痛症)にも対応いたします。

 
     
 
分かりやすい、大腰筋のイラスト図